KYO:001

序曲ニ長調
Overture in D major

演奏時間:3'30''
編成:2 Fl. - 2 Ob. - 2 Cl.(in A) - 2 Bn. - 2 Hrn(in F) - 2 Trp.(in D) - Timp. 5 Strings
スコア&パート譜:6,000円(税別)で東京ハッスルコピーより販売中
ミニチュアスコア(販売):1,000円(税別)

[楽曲解説]

 1912年、ベルリン留学中に課題曲として作曲された作品で、これが日本初の管弦楽作品となった。ニ長調の明快な響きを活かし、古典的な均整をまとった楽曲構成は、メンデルスゾーンらを彷彿とさせる。まだまだ習作の域にある作品ではあるが、そのスコアに見られる“歌心”は、後に名作歌曲を生み出していくあの山田耕筰そのもの。1915年に作曲者自身の指揮で初演された。
 作曲当時の自筆スコアは既に失われており、現在残されているのは第三者が作成した筆写譜のみである。1997年に刊行された「山田耕筰作品全集第1巻(春秋社刊)」内で、初めて出版譜(スコアのみ)として登場したが、作曲当時の自筆譜の復元を目指したという全集版のスコアは、原資料である筆写譜の誤りやアーティキュレーションのパート別の違いもそのままに版を起こしており、演奏するためには、まずそれらの問題を解決することから始めなければならなかった。
 本稿では、全集版における前述の諸問題をについて一定の解決を図るべく校訂を進めていったものである。さらに、この作品の初レコーディングを敢行した指揮者湯浅卓雄氏が使用した総譜、パート譜を底本に使用しており、より実践的な校訂内容となっている。

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